創立50周年事業
HOME > 理事長所信

理事長所信

1.基本理念

原 点 回 帰
~50年間のJAYCEEに感謝!誇りを持って熱き思いを未来へ~

2.基本方針

  • 人吉JCの運動を広く周知させ、多くの郡市民にアピールするための情報発信を行う。
  • 責任世代として地域(まち)の課題に勇気を持って取り組み、誇りある地域(まち)を創造する。
  • 子ども達を国や郷土に誇りを持ち、思いやりの心持てる人材へと育成する。
  • 地域のリーダーとしてあらゆる能力を高めるための自己改革を目指す。
  • 明るい豊かな社会を目指すために、一人でも多くの仲間を募る。
  • 創立50周年を通して歴史と伝統を見つめ直し、更なる世代へと継承する。
  • より公益性を重視した事業展開を行う。

3.所信

【時代を築いてきた先駆者たち】

1949年、第2次世界大戦の終戦の影響が色濃く残る中、明るい豊かな社会の実現を目指し、責任感と情熱をもった青年有志による東京青年商工会議所設立から、日本の青年会議所(JC)運動は始まりました。活動の基本を「個人の修練」「社会への奉仕」「世界との友情」におき、「明るい豊かな社会を築き上げる」ことを共通の理想としてJC運動に取り組んできました。
そして、東京青年商工会議所設立から10年後の1959年3月18日、球磨地域においても志高き青年達の勇気ある行動により、全国で154番目の青年会議所として人吉JCは誕生しました。人吉JCも日本JCと共通の理想を掲げ、球磨地域を活動エリアとするJCとして、今日に至るまで地域に根ざした運動を展開してきました。人吉JCで自己を磨き、まちづくりを行ってきた多くの先輩が今日でも地域のリーダーとして活躍されていることを考えると、JCは本当に素晴しい団体であるといえます。
2008年度には人吉JCは創立50周年を迎えます。激しい時代の移り変わりの中で、数々の困難を乗り越えて今日の人吉JCを築き上げてこられた先輩方に対し敬意を表しますとともに、これまでJC運動を理解し支援していただきました関係者すべての方々に深く感謝申し上げます。

【責任世代として勇気と誇りある行動を】

戦後、経済大国として確固たる地位を確立した日本は、1990年のバブル崩壊により長期の不況に陥りましたが、ここにきてようやく回復傾向になりつつあります。しかし、地方経済に至っては、まだまだ低迷が続いており、同時に中央と地方との地域間格差や所得格差という新たな問題も発生してきました。その中において、近年、我々を取巻く環境も大きく変化してきました。
補助金などを通じたさまざまな国の関与や規制をなくし、住民にとって最も必要なサービスを地方自らが選んで提供できる仕組みづくりを目指すため、政府は構造改革に取り組んでいます。そのひとつとして、国が補助事業などの権限と財源を地方に移し、全国一律のルールではなく、それぞれの地域の実情に合わせて、住民満足度の高い行政サービスを効率的に提供するための改革、いわゆる「三位一体の改革」が進められています。地方分権を推し進める政策の中での平成の大合併により、全国で約3200あった市町村は、ここ数年で約1800にまで再編されました。我が熊本県では96あった市町村が48に・・・。こうした状況を受けて、自立した強い自治体の再生が求められる中、財源不足による厳しい財政運営を余儀なくされ、財政破綻を起こす自治体も現れています。
球磨地域においても例外ではありません。あさぎり町誕生をきっかけとして、市町村合併の議論が一気に進んでいくのではないかと多くの郡市民が期待していたはずです。一時は、市町村合併に関する活発な議論が諮られていましたが、現在においてはその議論の場すらない状況にあります。交通・情報通信手段の飛躍的な発達により市町村の区域を超えて拡大してきた日常生活圏、各市町村の観光資源を結んだ観光ルートづくりや、防災体制整備等の広域的な対応、本格的な少子・高齢化社会の到来により、保健福祉の分野を中心に自治体が提供するサービスの内容がより専門的で高度化・多様化してきたこと、更には我々の想像以上の速さで進む道州制の議論など、様々な角度から将来の球磨地域の姿を考えたとき、本当にこのままでよいのか、本当に球磨地域がこのままで生き残っていけるのかと、不安を抱く人も少なくないはずです。我々は、責任世代として将来を担う次世代のためにも、勇気を持ってこの問題に取り組んでいきます。

【次世代へ向けて勇気と誇りを】

現代社会において大きな問題のひとつとなっているのが、子どもたちの教育です。全国的に凶悪犯罪の低年齢化、青少年の非行や悪質ないじめによる子どもの自殺、更には家族への殺人事件等、多くの親が子どもの将来に不安を抱えたまま生活しています。現代の青少年の動向を鑑みた時、そこには、本来日本人が持つ日本独特の文化、「利他の精神」が欠けているのではないかと考えます。利他の精神とは、自分を犠牲にしても他人の利益を図ることを指し、“自分の欲よりも前にまず他人を思いやる心”です。その思いやりの心を養うことこそ、今の子どもたちに一番必要なことだと考えます。
また、先祖を敬う気持ちや、家族愛、郷土愛、更には郷土に対する誇りも失われがちではないかと考えます。日本から離れた時、自分は日本人であることを強く感じるでしょう。球磨地域から離れた時は、自分は球磨地域の出身であることを強く感じるでしょう。それは少なからず、国や郷土を愛する思いがあるからです。
その思いを育むために我々は、次世代を担う子どもたちに日本や地域の歴史・伝統・文化をしっかりと伝え、継承していかなければなりません。それは、日本や地域の素晴らしさを知ることであり、先人たちが国や郷土を良くしたいという一途な思いによるたゆまぬ努力、犠牲、そして決断の上で今の私たちが存在していることを知ることです。
時代はまさに国際化社会です。国や郷土に誇りを持ち、愛する思いが欠けていては、本当の意味での国際人にはなれません。その為にも、日本を出た際に「私は日本人です。日本とはこれほど素晴しい国です。」と、胸を張って言えるような国や郷土に誇りを持つ人材を育成していかなければなりません。

【地域のリーダーとして】

我々の運動を振りかえったとき、地域にとって本当に必要な運動が行われているでしょうか。その運動は明るく豊な社会の実現へ向かっているでしょうか。郡市民が我々JCに求めているものは何でしょうか。
この問いに、真っ向から立ち向かって行こうではありませんか。変革が求められる中、いつの時代にも志高き青年が立ち上がったように、我々もまた「自分たちの地域(まち)は自分たちでつくる」という気概を持って行動しなければなりません。今こそ、JCでしか出来ないこと、JCだからこそやらなければならないことをしっかりと見極め、行動を興す時です。
その為には、我々がしっかりと団結し、個々のスキルも上げなければなりません。更には、一人でも多くの仲間を集めることも必要です。多くの仲間を集めるといっても、JCに入会してもらう事だけではありません。球磨地域には、JCを含め数多くの団体が存在します。それらの団体、あるいは人との関わりの中で我々の考えをしっかりと伝え、共に行動していく事こそが重要です。そうする事で地域(まち)は、「明るい豊かな社会」へと大きく動きはじめるものと確信します。
我々は球磨地域を愛し、球磨地域に住む青年経済人として、厳しい時代を言い訳にすることなく、厳しい時代だからこそ同志と共に、行政、郡市民を巻き込んだ運動を展開していかなければなりません。地域のリーダーとして誇りを持って、この地域(まち)に風を起こしましょう。

【原点回帰~新たな50年へ向けて~】

この50年の間に日本を取り巻く環境は大きく変化しました。もちろん球磨地域も例外ではありません。そしてJCもその時々の社会情勢、環境の変化に応じてさまざまな事業を展開してきました。そのどれをとっても確固たる夢を持ち、目的を持ち、勇気と誇りを持って行動してきたはずです。
我々は、創立50周年の節目の年に、これからのJCを考えるためにも49年間にわたり先輩方が築き上げてこられた歴史と伝統を振り返り、これまでの事業を精査し、もう一度「明るい豊かな社会を築き上げる」というJCの原点に立つことが必要です。そして、会員一人ひとりが今後の人吉JCの存在意義を再度確認し、JCの存在価値を高めるべく新たな50年へ向けてアウフヘーベンしていかなければなりません。何も恐れることはありません。これまでの先輩達が行ってきた運動、地域社会への貢献を考えると、我々も胸を張って行動していけるはずです。
また、姉妹JCである韓国南大邱JCとも姉妹締結30周年を迎えます。国家間では歴史認識の違いや領土問題を含む外交問題等、多くの問題を抱えている両国ですが、我々はJCを通した仲間として民間外交の一助となるべく活動していかなければなりません。あらためて友情を確認し、互いの考えを主張し合い、そしてしっかりと理解していくことが重要であると考えますし、その中で交流を深めていくことが必要です。
2008年度、人吉JCは、長年に渡り先輩より学び、培ってきた経験・知識・情熱をすべてぶつけて新たな50年へ向けて再スタートを切りたいと考えます。これまで様々な事業を通して得ることができた地域(まち)づくりに対する情熱、目的・目標をはっきりと共有できたときの団結力、事業を成し遂げるために決してあきらめない責任感、そしてそれらを共有できる志高き多くの仲間が集まる今日の人吉JCを持ってすれば、どんな困難にも勇気を持って立ち向かっていけるはずです。
創立50周年というのは、節目の年であるとともに、人吉JCを球磨地域の多くの郡市民に対して大いにアピールJCの存在価値を高める大きなチャンスです。このチャンスを逃すことなく自分自身、そして仲間を信じて勇気と誇りを持って行動していきましょう。